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バンクシアの響き

時代が急展開している今、
人間社会の新旧交代にまつわる出来事の本質をトータルヘルスデザイン 近藤洋一が考察します。

イノチを考える(4)


 1990年、「気」をメインテーマとする会社、トータルヘルスデザインを創業いたしました。
 「経営指導の神様」と言われる舩井幸雄先生に特別のご縁をいただき、お世話になっていたのですが、ある時「これからは【気】のことがわからないと、経営もやりづらくなりますよ」と言われているのを聞いて、感じるところがあり、「【気】を活用することによって“美しく健やかに生きる”ためのお役にたつ会社をつくろう」と思いました。
 まず「気」の意味を明らかにし、「気」を当たり前のこととして日常生活に活用しようと思い、1990年4月、「元気の力を暮らしに生かす」を社是と定め、開業させていただいた次第です。

「気」――エネルギーと情報の世界

日本の社会では、「気は心」、「気のない返事をするな」、「気味が悪い」などなど「気」と言う言葉は日常茶飯事と言ってもいいくらい、当たり前に使われているのですが、「それでは【気】とは何だ」と問かけられると、よくわからないということになってしまいがちです。
 私たちの生活している日常的な世界は、「物」に満ちあふれていて、「物」の原理によって動く物質中心の世界です。
 たとえば、私たちの肉体は胃や腸、足や手など数多くの臓器、部品で構成されています。さらにそれら部品の原材料を細かく見ていきますと、細胞そして分子、原子へとさかのぼり、最終的にはこれ以上小さい物質は存在しないという素粒子へと行き当たります。
 また私たちの体験している物理的な世界は、見たり、聞いたり、触れたりするすべてのものが、原因と結果の法則に支配されていて、時間が過去、現在、未来へと一直線に流れていく、と言うのが「常識」の世界になっています。
 戦後、私たちはこのような物質中心の教育を受けて育ったわけですが、誰もが、この宇宙、この世界には、それだけでは説明できない現象があることを感じていたのではないでしょうか?
 私ごとになりますが、大学で高分子化学を専攻した関係で、民間の会社に就職してからも、研究所で様々な商品開発に取り組んできました。特に手触り、肌触りなど人間の感性が問われる商品開発においては、測定器によって測定可能な“物性”だけを追求していたのでは、とても最終商品にはたどり着けないという、当たり前のことに気づかされたものでした。  そして21世紀を間近に控え、70年代から80年代にかけて、従来の常識を超えた、言わば21世紀の予兆と思われるさまざまな出来事に遭遇いたしました。
 いまはもうお亡くなりになりましたが、江本勝さんと出会ってMRAという測定器を体験させていただいたのも、大きな驚きでした。
 ある人の心身の状態を把握することのできる測定器なのですが、その人に触れることもなく、肝臓や心臓などの現状を正確に測定できるものですから、びっくりしてしまいました。
 どういう原理が働いているのかさっぱりわかりませんでしたが、その人の抱えている問題が、次々に明らかになるのにはびっくりさせられたものです。
 当時常識とされていた世界、すなわち科学的と言われる世界をすっかり飛び越えていたのです。
 そこでアメリカ在住の開発者のお話を聞くために、江本さんと共にアメリカに行き、またまたびっくりさせられました。先進的な研究をされている別の科学者からも、水に関する不思議な研究成果をご紹介いただきました。一部ご紹介させていただきます。

 ある物質、例えば塩化ナトリウム4g を100mlの水に溶かします。この水溶液を10倍に薄め、さらに10倍、10倍と次々に薄めていき、この作業を100回繰り返します。
 10倍、10倍と、100回も薄めますと、その水100mlの中には、塩化ナトリウムの分子はひとかけらも存在しない筈なのですが、なんと!そこにまだ塩化ナトリウムの【情報】が保存されているというのです。

 10倍、10倍…と24回も希釈を繰り返しますと、塩化ナトリウムの分子は一掃されて、その水の中には水以外何も存在しないというのが化学の教えるところなのです。
 このことは何を意味しているのでしょうか?
 私たちの宇宙には、「物の原理」のみによって解明することのできない因子が、数多く存在することを意味していると言ってよいと思います。
 人間が認識することのできるレベル、すなわち物理的なレベルよりも微細な領域が、この宇宙そして身の回りにも存在し、「情報」として観測できるというのです。
 塩化ナトリウムという物質が存在しなくても、【情報】が保存されているということは、「気」というテーマと関連しているのかもしれません。

【体と心と宇宙】を結ぶ

 インド出身の医学博士ディーパック・チョプラ氏は、人間の内面には、肉体を超越した純粋な可能性の【場】が存在すると述べておられます。そして創造的な人生を歩む道として、3つの存在レベルを提唱されています。

(1)第一の存在レベル 日常世界 ―物理的な領域―

 私たちが体験している物理的な世界は、原因と結果の法則に支配されていて、見たり、聞いたり、触れたりするすべてのものがこの領域に存在します。時間が過去、現在、未来へと一直線に流れていく、いわば「常識」の世界です。

(2)第二の存在レベル 量子 ―エネルギーの領域―

 精神や思考、自我など、私たちが「自己」と考えているものは、形はありませんが、現実に存在していて、量子の領域のエネルギーと情報が形となって現れてきたものです。
 アインシュタインのE=Mc2という公式は有名ですね。エネルギー(E)は質量(M)と光の速度(c)の二乗の積に等しいというものです。物質とエネルギーは、形が違うだけで実は同じものだというわけです。
 この発見が原子爆弾の開発に結び付き、広島、長崎に投下され、終戦を迎えたのだという話を聞いたことがあります。
 物理的な世界に生きている私たちの感覚はそれほど鋭敏ではないため、すなわち私たちの世界が、様々な周波数で振動するエネルギーと情報で成り立っていることが知覚できないため、「物」として認識しているというわけなのです。
 もし人間が、量子の領域を知覚できる目をもっていたとしたら、今まで固体だと思っていたすべてのものが、光の速さで空間に現れては消えていくことに気づくということになります。この世界は想像を絶するすごい世界なのですね。
 私たちの五感は結構、粗っぽいのにはびっくりさせられるのではないでしょうか? 
(続く)

参考文献: ディーパック・チョプラ著、住友 進訳
『ゆだねるということ』(上・下)サンマーク出版