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バンクシアの響き

時代が急展開している今、
人間社会の新旧交代にまつわる出来事の本質をトータルヘルスデザイン 近藤洋一が考察します。

植物と土


 今から約46億年前、私たちの地球は岩石と金属を原料として、誕生したといわれています。そして36億年前、原初の生命が誕生したのだそうです。地球進化の軌跡を振り返りますと、鉱物→植物→動物→人間となるようですが、私たち生物を育ててくれている「土」は一体どうなっているのでしょうか?
 専門的には、岩が分解したものと死んだ動植物が混ざったものを土壌(土)というのだそうです。(藤井一至 「土 地球最後のナゾ」光文社新書)
 森というのは、「杜」とも書きますね。“土によって生かされている木”というイメージが浮かび上がってくるのではないでしょうか?

 梅原猛先生は、日本は何を誇りとすべきなのか、その答えは「日本の森であると言いたい」として、概略、次のように述べておられます。
…日本においては全国土の67%が森林であり、しかもその森のうちの54%は天然林です。先進国にしてこれだけの森を保有している国はありません。この森の一番巨大なものが富士山麓です…。
…森の住民の一人である人間は、自分たちの周辺にいる動物や植物を自分と異なるものとは思っていない、動物も植物も、あるいは山や川でさえも人間と同じ霊をもっていると考えている…。
…人間は自然の中では、特別な存在ではなく、動物や植物と同じく、あの世とこの世の間の循環を繰り返すものという見方です。すべての生物は、個体としては死ぬけれども、その生命は子孫となって再生する、すなわち種は死・再生を繰り返して永続する…(梅原猛「森の思想が人類を救う」小学館ライブラリー)。

 地球上の生物を生み、育ててくれている「土」には限りない価値があるのですが、その「土」によって育てられた植物の不思議な能力について次に取り上げてみることにいたします。

植物の不思議な力

 植物は根から水を吸い上げて、その水を常温で酸素(O2)と水素(H2)に分解し、空気中に0.034%しかないCO2と水素を反応させて自分の体をつくりあげています。光合成ですね。自然の生態系の中で、水素をつくるという仕事をやっているのは植物だけなのだそうです(三上晃「植物の超能力」たま出版)。

 ウソ発見器検査官の第一人者クリーブ・バックスターは、次のような報告をしているそうです(「植物の神秘生活」工作舎)。
 バックスターは、ウソ発見器の電極をドラセナの葉(竜血樹として知られているヤシの木に似た熱帯植物)に取り付けてみようと思いました。そこでドラセナの葉を一枚、愛用のコーヒーカップの中に浸けました。しかしメーターには、これという反応は出ませんでした。
 次に、彼は電極に取り付けられているその葉を焼いてみようと思ったその瞬間、グラフ上の自動記録模様に劇的な変化が現れ、記録ペンは上方に長く振られました。その後、葉を焼くふりをしたときには、反応は皆無でした。植物には人間の本来の意図とうわべだけの意図を識別する能力があるらしい。さらに、レタス、玉ネギ、バナナなど25種の植物と果物がテストされましたが、すべて同じことが起こったそうです。
 また、部屋に2本の植物を置いておき、ある人物(6人の研究生のうちの一人)が、そのうちの一本を引き抜き、踏みつけ、完全に殺してしまいました。生き残った方をポリグラフにつなぎ、その前を研究生たちに一人ずつ順に歩いてもらったところ、植物は5人の研究生には何の反応も見せなかったのですが、犯人が近づいてくると、メーターの針が激しく振れたそうです。植物は犯人の罪悪感をキャッチし、それを反映したのではないかと、バックスターは指摘しています。
 その他一連の研究で、植物とそれを世話している人間の間には、ある特別な親和性の共感、もしくは絆が創りだされている可能性が見えてきました。それは距離に関係が無いようなのです。彼がニューヨークから24キロメートル離れたニュージャージーへ出かけた時のことです。「ニューヨークへ帰ろう」と思ったその瞬間に、彼の植物たちは生気を取り戻しその反応を示していたことが、その研究で確認できたそうなのです。植物は、世話をしてくれる人とのキズナを維持することができるらしい……これは様々な実験で確認されているようなのです。
 彼は検流計を用いて、植物が人間の動きと同じような反応を示すことを発見したそうです。植物を脅かすような意図を人間がもったとき、例えば、マッチで火をつけてやるとか、枝を折ってやるとかという心を抱いただけで、検流計のペンは激しく振れたというのです。このように報告されている様々な実験結果から以下のようなことがいえるのではないでしょうか。 〈ある種の「細胞意識」がすべての生物に共通に存在する。〉
 植物内には、神経中枢、人間でいえば脳髄にあたるような情報センターがあり、外界から受けた信号をセンターに送り込む。センターではその信号を処理して、反応を準備する。人間の精神作用、感知、思考、記憶などはすべて、これら植物細胞の働きを複雑にしたもののように思われます。

人間の内部で働く「植物と土」

さて私たち人間はどうなっているのでしょうか?
 私たちの体内では、植物時代のエッセンスを引き継ぎ、重要な働きを担っている「植物性器官」が物静かな働きをしています。植物そして動物から進化した人間の身体は、物理的な限界を超えて広がりつづけ、五感を超えた能力をもち、大宇宙に行きわたるエネルギーのリズムに対応する仕組みをもっていることが知られています。
 東洋の医療においては、「丹田」「経絡」「経穴(ツボ)」などという言葉に象徴されるような、その人独自のエネルギーの流れが考慮されているように思います。病気になった場合、私たちの源泉である地球、そして宇宙に行きわたる最も重要なエネルギーのリズムに照準を合わせ、その人に備わっている「独自の波動」と融合することができれば、自ずと回復が可能になるのではないでしょうか?
―宇宙根源のエネルギーとつながることで、元気を取り戻す。すなわち、元気になれば病気は治る。―
 そのようなことも自然界と人間の内部で働く「植物と土」は、私たちに教え示してくれているように感じます。